マイホーム購入で電力と契約する際、自分の家庭に合ったアンペア数はいくつなのかご存知でしょうか。
アンペア数の選び方を間違えると、ブレーカー落ちの原因となったり電気代高騰の原因となったりして、いいことがあまりありません。
そこでこの記事では、新築一戸建ての購入を検討されている方に向けて、必要なアンペア容量の選び方や計算方法についてご紹介します。
戸建てに必要なアンペア容量の選び方
そもそも「アンペア」とは、電気が流れる量を示す単位で、値が大きければ大きいほど同時に流せる電気量が増加します。
契約アンペア数が多いと電子レンジやドライヤーなどの消費電力の大きい家電を同時使用してもブレーカーが落ちにくくなりますが、その反面基本料金が高くなります。
戸建てを購入する際の必要アンペア数は一緒に生活する家族の人数によっても変わりますが、一般的には35アンペア程度が平均だと言われています。
核家族のように同居人数が少なく電気使用量の少ない家庭であれば20から30アンペア分の契約で足りる場合もあるでしょう。
反対に子どもが多かったり、祖父母と同居していたりする家庭では、母の料理中にほかの家族がドライヤーを使うなどの、電気を同時に使用する機会が増えますよね。
その場合はブレーカーが落ちやすくなるので、多めに40から60アンペアほどで契約してみるといいでしょう。
ブレーカーが頻繁に落ちてしまうと、そのたびに作業が中断してしまって、家族のストレスにも繋がってしまいます。
契約アンペア容量はのちのち変更できるので、はじめは多めに契約してみるのがいいと思います。
戸建てに必要なアンペア容量の計算方法
戸建てに必要なアンペア数を求めるために、電力会社と契約する前に、どれくらいアンペア数が必要なのか計算してみましょう。
計算方法は、冷蔵庫や夏場の冷房器具などのように常に電力を消費している家電の総アンペア数と、ドライヤーや電子レンジのように一時的に使う電力の二種類に分けて計算します。
まず常に使用する家電の総アンペア数の和を求めます。
たとえばエアコンとテレビと冷蔵庫を常に使用する場合は、「エアコン+テレビ+冷蔵庫」の式で求められ、答えは6.6A+2.1A+2.5A=11.2Aとなります。
次に瞬間最大消費電力を求め、先ほど求めたベース消費電力の総アンペア容量に足しましょう。
たとえば夜だと、洗濯機と電子レンジ、ドライヤーを同時に使うシーンが多く見られると思います。
その場合の計算方法は「洗濯機(2A)+電子レンジ(15A)+ドライヤー(12A)+ベース家電の消費電力(11.2A)」となり、答えは40.2Aになります。
この計算方法で求めたこの戸建て家庭に最適な契約アンペア容量は、40から45Aほどだということがわかりました。
まとめ
戸建ての契約アンペア数は少なすぎても多すぎてもデメリットが発生してしまうので、契約前にしっかりと容量の選び方や計算方法をチェックしてみてくださいね。
また計算する際は、インターネット上の消費電力目安表などを活用すると簡単に求められるのでご活用ください。