新築を考える時に、シックハウス症候群が気になるという意見をよく聞きます。
言葉はよく聞くけれど、そもそもシックハウス症候群とは一体何だろう？という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は新築時のシックハウス症候群について、原因や対策についてご紹介します。
シックハウス症候群の原因とは？どんな症状が出るのかも知ろう
シックハウス症候群の原因とは何か
シックハウス症候群を引き起こす原因となる物質の代表的なものは、建物建材や家具に使われる塗料や接着剤、防腐剤などに含まれる化学物質です。
具体的には、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、トルエン、キシレン、クロルピリホスなどといったものです。
これらは常温揮発性物質と呼ばれ、成分が揮発して空気中に漂う性質のため、建築建材をたくさん使用する新築の場合に多く化学物質の揮発や発散がみられます。
つまり、これらの化学物質に反応して体調不良を起こすことをシックハウス症候群と言います。
シックハウス症候群の症状は
シックハウス症候群の症状には個人差がありますが、代表的な症状は次の通りです。
●めまい、頭痛
●目の痛み、充血
●吐き気、嘔吐
●肌のかゆみ、湿疹
●咳、鼻水、喉の痛み
●他アレルギー症状
こういった症状は、原因となる化学物質を吸い込んだり、体に触れることで引き起こすと言われています。
ただ、平成15年に建築基準法が改正され、シックハウス症候群の恐れのある換気設備や建築材料について基準を設けるといった対策が強化されました。
ですので、それ以降の新築についてはシックハウス症候群への心配は減少しているものの、対策に関する確認はしておいたほうがよいでしょう。
対策を知ろう！新築でシックハウス症候群にならないためには？
では新築時にシックハウス症候群を避けるためには、どのような対策を取ればよいのでしょうか。
化学物質が原因のシックハウス症候群を防ぐには、次のような対策があります。
●天然素材なども含めできるだけ良質で安全な建材を選ぶ
●24時間換気があっても部屋の換気をしっかりする
●新しい家具は使用成分を確認する
またその他に、化学物質以外でのシックハウス症候群の原因として、ハウスダストやカビ、ダニなどがあります。
それらを防ぐ対策としては、次のようなことが挙げられます。
●換気システムが効率的に働く高気密高断熱な住宅にする
●空気清浄機や観葉植物、備長炭で空気のリフレッシュをする
以上のような対策を講じれば、完ぺきとはいきませんが、シックハウス症候群を防ぐために比較的高い効果が期待できるでしょう。
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