軟弱地盤を最終的に見分けるには専門家の調査によることとなりますが 現地を注意深く観察することや、公開されている資料を利用して
軟弱地盤の可能性を推測することができます。
【現地の観察】
・建物や塀に傾きはないか、基礎が沈下していないか、擁壁の状況はどうか。
・水はけが良いか悪いか。
・近隣に水田や、自然の池がある公園が近くにあるか。
・堤防や水門、調整池、溜池などの人工構造物の存在 。
・近隣に傾いた塀がある、基礎や外壁に亀裂のある家が多い 。
・当該地は坂道を下りきった場所にある。 周辺で最も低い土地は、水の集まりやすく軟弱地盤の可能性が高い。
・付近に水路や暗渠がある。
・付近の道路が見通しのきかないS字カーブ。元々の河川や水路に沿っていることが多い。
・一定の積載量以上の自動車の通行が制限されている。軟弱ゆえに自動車の重量や振動で路盤の損傷を防止する目的であることがあり道路の形状や道路標識も確認する。
・低地に繁茂するイネ科の植物が見られる。
【公開されている資料】
・水害ハザードマップ
・液状化マップ
・古地図 過去にどのような使われ方をしていたか、わかります。
・年代別航空写真 どのような変遷をしているのか、わかります。
・地質図、治水地形分類図
地名から地盤を推測することができます。たとえば、水域を表わす地名として水、川、河、泉の文字を含む地名があります。